2020.08.27
実践的看護師マネジメント
第3回
内罰的な管理職と外罰的なスタッフの組み合わせが離職者を生む
スタッフの落ち度まで自ら背負い込む先輩は一見、「頼もしい人」と思われがちだが、組織運営の観点で言うと、むしろ組織崩壊を招く要因ともなり得る。「言うべきときは言う」姿勢は、スタッフの育成、定着の観点からも不可欠なのだ。
たとえば、新人看護師が「ここの教育システムに自分は合わない」といって退職したとします。そのことで、新人のOJTを担当する役目の実地指導者が、「新人が辞めたのは自分の指導がよくないせいだ」「もっと自分が親身になってさえいれば辞めなかったのに……」と、新人が退職したことを自分自身のせいだと思いすぎることを「内罰的防衛」と呼びます。