実践的看護師マネジメント
第3回
内罰的な管理職と外罰的なスタッフの組み合わせが離職者を生む

スタッフの落ち度まで自ら背負い込む先輩は一見、「頼もしい人」と思われがちだが、組織運営の観点で言うと、むしろ組織崩壊を招く要因ともなり得る。「言うべきときは言う」姿勢は、スタッフの育成、定着の観点からも不可欠なのだ。

人は急激なストレスよりも弱くても長いストレス(この場合は社会的放置)に敏感にできており、放置(ネグレクト)が人を攻撃的にしていくとも言われています。よくない言動のスタッフを注意しないということは、その他の健全なスタッフへのネグレクトであると言えるでしょう。
「この病棟ではよくない言動のスタッフをしっかりと注意してくれる」と思うと、上司への信頼も厚くなり、だんだんと風土もよくなっていきます。すると「この病棟は変わらないな」と、いいスタッフが辞めていくという最悪のパターンに陥らなくてすみます。注意する人はやはり役職がついた方が望ましく、しっかりとした采配に部下はついていくものです。
「内罰的な管理職だ」と自身で思う方は、この機会にぜひ「言いたいけど言えない」自分から脱却しましょう。

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