介護業界深読み・裏読み
急転直下の改定劇、
パラダイムシフトは確実に進む

介護業界に精通するジャーナリストが、日々のニュースの裏側を斬る!

さて、今回の改定に関してあまり動きがなかった業界団体だが、そのなかで存在感を発揮したのは、全国老人保健施設協会(全老健)の東憲太郎会長と、全国介護事業者連盟(介事連)の斉藤正行理事長だ。東会長は三重県に本拠地を置き、田村憲久厚生労働大臣とも懇意な関係であることが知られ、その行動力が高く評価されてきた。今回も10月の段階で全老健単独で菅義偉首相に面会、11月には他団体を従えて再訪するなどリーダーシップを示した。一方介事連は立ち上げから2年あまりの新興団体ながら、独自に官邸とのパイプを獲得するなど政治力を伸ばし、若く感度の高い斉藤理事長を中心に全体の意欲も上がっている。この2団体については、少なくとも筆者の知る限り厚労省とも対等に交渉を行った形跡があり、今後のメインプレイヤーになっていくだろう。

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