2020.08.12
実践的看護師マネジメント
第1回
辞めてもらったほうがいい「外罰看護師」の特徴
病院内で最大の陣容を占める看護部。院内の風土づくりや医療の質向上の面でも看護部の運営・管理は重要なテーマだが、「看護部長任せ」になりがちだ。そこで本稿では、自身が看護師出身で教壇に立ったこともあるTNサクセスコーチング株式会社の奥山美奈代表取締役に、看護師のマネジメントを解説してもらう。
人間の心には、ストレスから身を守るために「防衛機制」というものが標準装備されていますが、「自分は悪くない」「自分の外側に原因(罪)があるのだ」とする防衛機制は「外罰」と定義されます。その人たちによれば、自分以外の何者かが悪いのですから、その人たちの立ち位置は一瞬にして「被害者」となります。つまり、「自分は悪くない」といった外罰的な考えを持つ看護師は、理想と合わない組織と思ったときに辞めていくわけです。