全日本病院協会が「第12回臨時総会」を開催

2024/03/30更新

第12回臨時総会の様子

公益社団法人全日本病院協会(東京都)は30日、同協会大会議室で「第12回臨時総会」を開催し、2024年度の事業計画と予算、2023年度の事業計画の一部変更と補正予算について報告しました。

冒頭あいさつに立った猪口雄二会長は、今年1月1日に発生した令和6年(2024年)能登半島地震へのお悔やみや被災地支援の取り組み状況などについて述べた後、「診療報酬の改定、医師の働き方改革のスタートなど大きい動きがたくさんある」などと話していました。また、2024年度はかかりつけ医機能制度、医療DXなど病院経営に影響を及ぼす問題について検討が進められる予定。

そこで2024年度事業計画に、日本の医療・介護現場を支える最大の病院団体として、上記の問題に対して、日本医師会、四病院団体協議会、日本病院団体協議会などと連携し、根拠(データ)に基づく提言や要望活動を行っていくことを盛り込んでいます。

また国民のための医療・介護にかかわる制度構築などを念頭に、「病院経営定期調査」、「2024年度診療報酬・介護報酬改定に関する調査」、「看護師特定行為の実践による効果についての調査」などを実施していく計画です。

外国人材受入事業については技能実習制度に変わる新制度(仮称・育成就労制度)による受入準備を進めつつ、引き続きミャンマー、ベトナムの介護人材の受け入れを推進していきます。

教育・研修事業としては、開設者、管理者、幹部職員研修などのほか、「総合医育成事業」、「看護師特定行為研修指導者の講習」、「医療DX人材育成プログラム」など30を超える研修会や、全日本病院協会認定総合医、病院経営士、病院管理士、看護管理士、保健指導士、メディカルクラーク、ドクターズクラークなどの資格認定事業を実施していきます。

このほか、9月28、29の両日に京都市内で「地域医療構想前夜〜嵐の中の航海 羅針盤を求めて〜」を大会テーマに「第65回全日本病院学会」を開催する予定です。

また、臨時総会では、茨城県支部の理事交代の議案が提出され、現任の諸岡信裕氏(医療法人白帆会小川南病院理事長・院長)に代わり、新たに塚田篤郎氏(医療法人財団県南病院理事長・院長)が就任することが承認されました。

臨時総会には61名が出席しました(委任状提出は1355人)。

(※)全日本病院協会は、日本全国の病院のうち約4分の1が加入していて、医療の質の向上を目指した活動などを展開しています。

https://www.ajha.or.jp/

猪口雄二会長

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