東京都久留米市にある高齢者ホスピス「はじまりの家そら」で開所式
2024/03/24更新
メットライフ財団と日本財団は、東京都久留米市にある高齢者ホスピス「はじまりの家そら」の増床リニューアルを記念し、3月22日午後、開所式を行いました。メットライフ財団からの寄付を受けて行う「メットライフ財団×日本財団 高齢者・子どもの豊かな居場所プログラム」を活用して開所する高齢者施設の第4号になります。
特定非営利活動法人コミュニティ・ライフが運営する「はじまりの家そら」は東久留米市内にある「地域共生」という特徴(施設のコミュニティスペースを使った地域イベントの開催、そらcaféの運営など)を持つ高齢者ホスピスです。空き家をリノベーションして昨年1月に開所しました。
こうしたなか、看護師として長年訪問看護に従事してきた冨澤文絵理事長は人生最期の「看取り」や心穏やかに過ごせる場所の必要性を痛感していたことから、今回、メットライフ財団の支援を得て、2階に新たに3部屋のホスピスを増床しました。
「すべての年代の方がコミュニティの中で安心して最期を迎えられる家がありますから、今を思い切って生きてほしい」と冨澤理事長は話していました。
施設の特徴としては、利用者の心地よさなどを追求し、無垢の床や珪藻土の壁などを取り入れています。また、1階には(前述した)コミュニティスペースがあり様々な世代の人が地域交流の場として利用できるほか、足浴やアロマトリートメントのフィットケアステーション、カフェ、イベントスペースなどを完備しています。
こうした機能を活用して、今後、介護や子育ての垣根をなくした独自の取り組みを行うことを計画しています。
新たに増床した2階のホスピススペースは、高齢者の療養スペース、看取りの場所としてだけでなく、一時的な宿泊を伴う看護サービスを受けることができるリトリートステイにも対応しています(運営開始は5月1日)。運営時間は24時間365日。定員は3名で、職員体制は看護師1人とペルパー1人となっています。
コミュニティケア・ライフは、医療・介護・福祉機関などと連携をはかり、安心して暮らし続けられる地域社会づくりに寄与することを目的に非営利活動や事業を展開しています。
具体的な事業としては介護予防訪問看護事業、訪問看護事業居宅介護支援事業、康や介護についての情報提供・教育相談事業、在宅ホスピス緩和ケア普及・相談事業を行っています。
https://home-sora.com/community_carelife/
米国ニューヨークのメットライフ財団は、十分に機会の恵まれない人々や少数派コミュニティを支援していて、1976年の設立以来、メットライフが事業を展開する地域で10億ドルの支援を行ってきました。
日本では、メットライフ生命がメットライフ財団と協働して、様々なCSRプログラムを推進しています。