制度と経営に強くなる!
「ビジョン設定」は経営に不可欠な
“視点”でもあり“スキル”でもある。

介護事業所のリーダーが、今、知っておくべき知識を、業界に精通したC-MASのプロフェッショナルが伝授

今回は、介護事業経営にとっての「ビジョン設定」について書きます。
日々、さまざまな経営者の皆様と、さまざまなテーマについて、さまざまな角度からの意見交換を重ねさせていただいていますが、最近、”ビジョン設定”をテーマにした意見交換のなかで、「経営者としては不可欠な”視点”でもあり、異なる見方をすれば”(身につけるべき)スキル”でもあると言えるかもなぁ」と、あらためてその重要性を再確認する機会がありました。
私がサラリーマン時代に勤めていた会社の会長に教わった話です。

「皆さんは、”かないやすい夢”と”かないにくい夢”があるとするならば、その違いは何だと思いますか」

この問いに対し、皆様ならどのようにお答えになるでしょうか。
「それを成し遂げたときのイメージが鮮明になっていること」
「夢にたどりつくまでの目標が具体的・鮮明にブレイクダウンされていること」
「その人のライフワークとつながっていること」
恐らくたくさん出てくると思います。もちろん、何が間違いで何が正しい、という類いの話ではないですし、それぞれ、そのとおりだと思います。

しかし、当時、サラリーマン時代に教わったその”違い”は、私にとって、想定外の角度から投げかけられたものでした。それは「その夢が達成されたときに、どれだけの人が幸せになるのか? その違いによって、その夢の実現の可能性は大きく変わってくる」ということでした。
ではなぜ、幸せになる人が多ければ、その夢は実現しやすくなるのでしょうか。答えは、「何故なら、多くの人がその夢の実現に協力・手を貸してくれるようになるから」でした。
いかがでしょうか。非常に現実的で、ある意味、真理を言い表している、かなり深い言葉だと思いませんか?

「自分だけが幸せになる」「もしくは、自分の周りだけが幸せになる」夢に対し、誰が手を貸そうとしてくれるでしょうか。もちろん、その夢に真剣に向かっていする姿や姿勢に感動したり、もしくは、ごく親しい間柄であれば、「よっしゃ、あいつのために一肌脱いでやるか」ということもあるでしょう。

しかし、まったくの他人が、極めて個人的で幸せ余波の薄い夢の実現に協力してくれる可能性は、限りなく少ないと思います。でも、「彼の夢が実現できれば、自分自身も、今よりもっと幸せになれるかもしれない」と感じられたとき、何らかの手を差し伸べ、応援しようとしてくれる人の数は、格段に変わってくるのではないでしょうか?

もちろん、人は計算・打算だけで動くわけではなく、当然ながら、その夢、その人に対する”共感””感動”も必要です。
しかし、”共感””感動”とともに、決して悪い意味でのニュアンスではなく、”計算(打算)”も成立すれば、それはそれでさらに強力な力になるのではないでしょうか。

たとえば、私たち経営者の立場になってこのテーマを考えた場合、どうせ、企業家として人生をかけて、自分のもっているエネルギーの多くをつぎ込んで仕事をするのなら、経営者としての自らの夢に少しそのようなエッセンスを加えてみあるのも悪くはないのではないでしょうか。
もしくは、そのような視点で、自らの企業家としての”夢”を再確認してみてはどうでしょうか。

さて、上記視点、皆様はどのようにお感じになりましたか? 少しでも心に引っ掛かりを感じていただけた方は一度、時間を取り、ぜひ、そこからご自身のお考えを膨らませてみていただいても面白いかもしれません。ひょっとするとそこに”新たな気付き””新たな発見”、そして”新たなブレイクスルー”が生まれるかもしれません。

今回は私が毎日配信している介護事業者様向けのメルマガ「ケアビジネスSHINKA論」の中から取り上げてみました。
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原田匡
はらだ・ただし●1970年生まれ。京都大学法学部卒業。医療・介護特化型コンサルタントとしてさまざまなノウハウを開発・発信している。介護特化を目指す税理士・会計士の全国ネットワーク組織「介護事業経営研究会(C-MAS)」の全国顧問を務めると同時に、同じく、介護特化を志す社会保険労務士・中小企業診断士の全国ネットワーク組織の代表も務める。社会保険労務士・税理士・会計士・中小企業診断士・地域金融機関・各種団体と連携しながらの介経営者向けセミナー・研修回数は全国で年間150回を超え、年間延べ6,000社を超す介護事業者と触れ合い、実体験に基づいた経営支援活動を行っている。著書としては「介護元気化プロジェクト(エル書房)」「介護事業所の経営の極意と労務管理・労基署対策・助成金活用(日本法令)」、執筆雑誌としては「デイと運営と経営(QOLサービス)」「シニアビジネスマーケット」等がある
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