迫られる世代交代の波 ニチイ学館MBOの狙いとは?
Part2
ニチイ学館の歩みを振り返る 過去のキーマンたちがニチイの経営の内幕を語る

ニチイ学館の介護事業は、介護保険制度の施行前に、M&Aによってスタートした。その黎明期の介護事業をつくりあげた同社OBに、その歴史を回顧してもらった。

かつてのニチイ学館の介護事業の両輪

ニチイ学館の事業のスタートは、医療事務の受託事業であり、その創業時期は高度経済成長時代まっさかりの1968年までさかのぼる。創業者の寺田明彦氏が慧眼だったのは、医療事務を引き受けるだけではなく、人を育てることと抱き合わせにしたことだ。教育事業もスタートさせ、医療事務の資格取得などを促進し、自分たちの事業の人材の供給源としたのだ。そうしたビジネスモデルを創造する先見性が寺田氏にはあり、ニチイ学館の成功はそれをベースにしていた。そんなニチイ学館が介護事業を開始したのは1996年のことである。その前後から、寺田氏とニチイ学館を間直に見てきた2人の人物の話を、今回は伺うことができた。

TAGS

検索上位タグ

RANKING

人気記事ランキング