第9回「医療経営士実践研究大会」東京大会 開催!
10月3日(土)、4日(日)の2日間にわたり、一般社団法人日本医療経営実践協会主催の第9回「全国医療経営士実践研究大会」東京大会が行われた。
今年のテーマは「医療経営士の時代 新たなる経営改革と地域社会貢献への道――コロナ後に問われる❝突破力❞と❝創造力❞」。
協会創立10周年という節目の年であり、六本木アカデミーヒルズでの開催が予定されていたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により参加者はオンラインに限定。登壇者と関係者のみが現地に集まり、そこから全国の参加者へと映像が配信された。
1日目
はじめに大会運営委員長である安藤高夫日本医療経営実践協会関東支部支部長からあいさつがあり、東京大会が開幕。創立10周年を記念し、医療経営の発展に尽力した人物・団体に功労賞が贈られた。
続いて「創立10周年記念講演」として数学者・お茶の水女子大学名誉教授である藤原正彦氏が登壇。「わが国はどこに向かうのか――ポストコロナ時代を考える」をテーマに語った。
昼休憩をはさんで、厚生労働省大臣官房審議官の間 隆一郎氏による「2025年に向けた地域医療構想の実現と展望」と、一般社団法人日本病院会会長の相澤孝夫氏による「新たな医療提供体制の構築とこれから」の2本立てで基調講演が行われた。
続いて「全国医療経営士地域支部代表者講演」が行われ、北海道・東北・関東・北陸・東海・関西・中国・九州と全国8支部の代表が医療経営士としてどのような活動を行っているかを発表。COVID-19により地域をまたぐ移動ができない発表者もいたため、会場4名、リモート参加4名での講演となった。中継での発表もスムーズに行われ、WEB参加者からの質問にも回答していた。
1日目の最後を飾ったのは「特別座談会」。川渕孝一東京医科歯科大学大学院医療経済学分野教授を座長に、朝日大学学長の大友克之氏、医療法人徳洲会宇治徳洲会病院院長の末吉敦氏、公益社団法人医療病院管理研究協会理事の中村彰吾氏、アルフレッサ株式会社代表取締役社長の福神雄介氏を迎えて行われた。それぞれ立場の違う登壇者からの貴重な話がうかがえたところで、1日目は終了となった。
2日目
2日目は午前中に同時開催の「第2回 医療経営に関する研究助成」と「第2回懸賞論文 医療経営実践賞」の発表や表彰、講演が行われ、東京大会は午後からの開催となった。
本大会のメインともいえる「医療経営士による演題発表」では6名の発表者が登壇、それぞれが自院や地域で行った活動について報告を行った。
その後は「特別講演」として慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室教授の宮田裕章氏が登壇。「日本の頭脳が示す これからの医療・福祉――データサイエンスで変わる未来の医療」をテーマに、1時間の講演を行った。
演題発表者への各賞が吉長成恭審査委員長(広島経済大学特別客員教授)より発表され、最優秀者に贈られる審査員奨励賞は医療法人社団永生会理事長企画室主任で医療経営士2級の志塚泰喜氏が受賞した。
最後に、来年予定されている大阪大会で大会運営委員長を務める清水鴻一郎日本医療経営実践協会関西支部支部長による閉会の挨拶で締めくくり、2日間の大会は終了した。