『クリニックマニュアルの達人』出版記念講演会開催!

2023年8月27日(日)、梅岡比俊氏(医療法人梅華会 理事長)が監修・著作した書籍『クリニックマニュアルの達人』(日本医療企画刊)の発売を記念する出版記念講演会がAP日本橋(東京都中央区)で行われた。

『クリニックマニュアルの達人』はクリニックの経営層に向けた書籍であり、業務をマニュアル化することでスタッフの研修期間の短縮と均質化を図り、スタッフ自らが考えて動ける組織の構築が可能であるとして、医療法人梅華会が15年かけて培ってきたマニュアルのノウハウを惜しみなく公表したものである。
この日集まった参加者も、院長や理事長、事務長といったクリニック経営層が多く見受けられた。

講演の冒頭で梅岡氏は「マニュアルにあまり良いイメージがない先生が多いのではないか。昔は自分も『マニュアルなんて』と思い、渡されても見なかったし、否定的な立場だった」と語り、そこからなぜマニュアルが必要だと考えるようになったかを紹介した。
梅岡氏はマニュアル化のメリットとしてスタッフの均質化をあげ「クリニックに来た患者さんは、クリニックの評価を平均値では見てくれない。1人でも50点のスタッフがいれば、他のスタッフが80点、90点、100点でも50点のクリニックになってしまう」と指摘、それを避けるためにはスタッフの質をそろえることが重要で、そこで威力を発揮できるのがマニュアルだと説明した。
講演の後半では「マニュアル化は『やり方』の話だが、マニュアルを身につけた先にあるのは理念や価値観などの『あり方』だと思う。マニュアルで業務を短期間で身につけることで、医療従事者としての『あり方』を磨く時間をつくることができる。そのときに『なぜをれを行うのか』を考えることが重要で、それによりスタッフが成長し、また各自のキャリアにとっても重要な部分になると思う」と話し、マニュアルの有効性を参加者に伝えた。


最終的には『あり方』が重要だと語る梅岡比俊氏

休憩をはさみ、実際に新人育成やマニュアル作成に関わっている現場スタッフが登壇、スタッフ視点でのマニュアル、スタッフ育成について紹介した。

梅華会でマネージャーを務める傍ら、外部クリニックへのコンサルティングや講演活動も行っている角 映里奈氏は、自身の学生時代から入職~その後のステップについて話し、スタッフの側から見た梅華会でのスタッフ育成や、梅岡氏がそれにどう関わっているのかを説明した。


業務を任せることでスタッフは成長すると話す角映里奈氏

次に、事務方のチーフを務め、バックオフィス業務の改善やコンサルティングも行っている小野美華氏が登壇し、スタッフに合わせたマニュアルの変化や具体的な活用方法などを紹介した。梅華会では、現在チャットGPTもマニュアルに取り入れようとしており、今後活用を進めていくという。


マニュアルは時代とともに変化するものと説明する小野美華氏

講演会のあとは懇親会が行われ、梅華会スタッフと参加者による交流が行われた。
今後、9月10日(日)に大阪(ブリーゼプラザ)でも同様の講演会が行われるという。
興味ある方は、参加してみてはいかがだろうか。

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『クリニックマニュアルの達人』出版記念講演会

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