院長婦人はコンサルタント
第64回
オフラインは依然コロナ禍も
オンラインは大忙し!?

原稿執筆時点で、季節は桜咲く4月。サマンサの事務室からも良い感じで桜が見える。昨年の今ごろは、新型コロナウイルス感染症の拡大にともなう最初の緊急事態宣言あたりか。気がつけば1年が過ぎ、いまだに収束の目途は立たず、ワクチン接種に関しても医師会からの連絡はまだない。

3月は、花粉飛散が例年より多かったようで、花粉症患者さんは昨年よりも増加。ただ、その反動か、4月以降は患者さんがパッタリ……。年度の変わり目は外来も落ち着いたものだ。一方で、気温の高低差のせいか、スタッフやその家族が体調を崩したり発熱するケースも多い。朝イチにスタッフからの電話が鳴るとドキッとする。新型コロナ以前は、子どもの発熱などの連絡も「休んでください」と言うだけだったが、今は、「まさかコロナ感染か!?」と緊張が走る。
ひとまず、医療機関を受診してもらい症状報告を受けるが、場合によってはPCR検査が必要なこともある。万が一陽性なら、院内全員がPCR送りである!結果がどうあれ、保健所に報告して濃厚接触者の調査などが行われ、しばらく休診する羽目になり、その間に悪い噂が飛び交うかも……。考えただけでぞっとする!他の診療所ではどう対応しているのか、気になるところだ。

いろいろな意味でコロナ慣れとコロナ疲れを感じ、つまらない毎日だが、一方で、サマンサのオンライン生活は充実している。コロナ禍における新しい生活様式の筆頭に挙げられるのが、オンライン化の促進。この1年で急速に進んだのは、皆が実感している。
院長が参加する各種セミナーや学会もオンライン開催で、地方在住者にとって従来の移動時間&コストの負担は大きかったと再確認。ただ、オンライン会議って対面より疲れを感じる。画面に集中せざるを得ないし、気を抜けないと思うのはサマンサだけではなかろう。俗に言う空気感というか、遊びがなく、間の取り方も難しい。

ただ、オン充のサマンサはというと、今やフォロワー3万人超えのインスタグラマー。コロナ禍で需要増のインスタ広告案件の依頼も増え、休日はこの対応に追われ、空いた時間もライブ配信やフォロワーとの交流を図っている。年明けからちょっとブームになったアプリ「クラブハウス」も、当然利用している。一時期よりかなり沈静化し利用者が淘汰されたとはいえ、このまま残っていく気がする。
そして、クラブハウスでオーディエンス側になって思ったが、声ってかなり特徴が出るなぁ……。当院は眼科のため、目からの情報の重要性は重々承知だが、声や話し方など耳からの情報で予想以上に多くのことがわかると再確認。ビニールシートとマスク越しで患者さんと対面する毎日、聞き取りやすい発声を心がけてはいるが、抑揚や声の質で患者さんにどんな印象を持たれているのか?なんてことを考えてしまう。

マスク常用でお化粧もしなくなり、口紅やチークの売上が激減する一方で、アイメイクは今もしっかりとする傾向だと聞いている。マスクで隠れているとはいえ、その下ではいつも笑顔で患者さんを迎えるぞ!と、改めて誓ったサマンサであった。(『CLINICばんぶう』2021年5月号)

サマンサ●中学校の教師だったが、夫の開業をきっかけに診療所の事務長に就任。日本医業経営コンサルタントと医療経営士3級の資格を持ち、新潟県内の眼科専門診療所で院長夫人兼事務長として経営の舵取りをしている。