フロンティア・フィールド、テルモと資本業務提携

2024/03/18更新

両社で実現する「デジタルツイン」のイメージ

株式会社フロンティア・フィールド(東京都港区)は、テルモ株式会社(東京都渋谷区)を割当先とする第三者割当増資を実施し、同社と資本業務提携を行ないます。18日に両社が発表しました。

フロンティア・フィールドは、「医療のICTプラットフォームを創り、医療をデジタル化する」をビジョンに掲げ、全国各地の医療機関に対してセキュアな環境下で医療機関のDXを実現するスマートフォンサービス「日病モバイル」を提供するとともに、医療現場の働き方改革を推進するアプリケーションの開発・提供を行っています。

「日病モバイル」は、ナースコールや電子カルテ連携、グループチャット、緊急通報機能、端末の遠隔管理など、医療現場で必要な機能を標準搭載するとともに、専用回線で直接接続する閉域ネットワーク上での動作により高いセキュリティレベルで安心・安全に利用できる環境を実現しています。

テルモは、「医療を通じて社会に貢献する」という理念を掲げ、100年の歴史を持つ医療機器メーカーで、世界160以上の国と地域で事業を展開しています。
国産体温計の製造に始まり、現在は、カテーテル治療、心臓外科手術、薬剤投与、糖尿病管理、腹膜透析、輸血や細胞治療などに関する幅広い製品・サービスを提供しています。

フロンティア・フィールドとテルモは、資本業務提携を通じて、医療従事者の働き方改革とチーム医療の促進を支援するソリューションの開発および医療機関への提案に共同で取り組みます。
具体的には、「日病モバイル」と、テルモの輸液ポンプ・シリンジポンプ、通信機能付きバイタルサイン測定機器シリーズ「HRジョイント™」、腹膜透析関連機器などのデータを連携することで、「日病モバイル」のプラットフォームを通して患者のリアルタイムな情報にいつでもアクセス可能な「デジタルツイン(注)」を構築します。
これにより、医療従事者が場所や時間の制約を超えて患者を常に見守ることができる環境を実現し、患者中心の医療を追求する医療機関の取り組みを支援します。

(注)現実の物理空間から収集したさまざまなデータを活用し、現実と同じ環境をまるで双子であるかのように仮想空間やコンピュータ上で再現すること。

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(文/ヘルスケア・マネジメント.com)

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