江崎グリコが短鎖脂肪酸の健康効果を紹介する「タンサ脂肪酸セミナー」を開催

2024年11月5日(火)、江崎グリコ株式会社(以下、グリコ)が短鎖脂肪酸の健康効果や有用性を紹介する「タンサ脂肪酸セミナー」(於:コモレ四谷タワーコンファレンス)を開催した。当日はイシハラクリニック 副院長の石原新菜氏や株式会社メタジェン 代表取締役社長CEOの福田真嗣氏が登壇、調査・研究結果をもとに発表を行った。

セミナーの前半では、グリコが実施した「冬の生活やカラダの変化に関する調査」の結果を紹介するとともに、イシハラクリニック副院長の石原氏がこの冬に気を付けたい‘太りにくいカラダづくり’のための習慣や、‘基礎代謝量の向上’をテーマにした冬太り対策について紹介した。

調査結果では、寒さによる外出控えが冬場の“ありがち行動”としてみられたほか、リモートワークによる運動量の低下といった悩みもあったという。
運動量が減っても、忘年会をはじめとしたイベントラッシュで食べる量は増えてしまうといった「冬太り」も心配だが、今年は激しい気温の変化から「夏バテ」「秋バテ」が続いており、腸が疲れ続けているのが特徴とのことで、腸をいたわる食事がポイントになりそうだ。

「タンサ(短鎖)脂肪酸」プレスセミナー:司会者とイシハラクリニック副院長 石原 新菜氏

イシハラクリニック副院長 石原 新菜氏(右)

後半では、株式会社メタジェンの代表取締役社長CEOであり、一般社団法人 短鎖脂肪酸普及協会の代表理事も務める福田氏が、研究結果をもとに短鎖脂肪酸の健康効果や太りにくいカラダを作るメカニズムについて発表した。

腸内でつくられる短鎖脂肪酸は、一般的には「酢酸」「プロピオン酸」「酪酸」等の名称で知られている。それらの短鎖脂肪酸は血流にのって全身の臓器・組織に移行するが、そこで肥満抑制や免疫活性化、アレルギー抑制、腸管バリア機能の向上、炎症抑制などさまざまな健康効果を生み出すという。
医療費削減が急務の今、生活習慣病予防のために短鎖脂肪酸が重要な役割を果たしてくれそうだ。

「タンサ(短鎖)脂肪酸」プレスセミナー:一般社団法人 短鎖脂肪酸普及協会 代表理事 福田真嗣氏

株式会社メタジェン 代表取締役社長CEO、一般社団法人 短鎖脂肪酸普及協会 代表理事 福田真嗣氏

最後に、江崎グリコ株式会社乳業事業部 商品開発部 兼 タンサ脂肪酸探査チーム 抗肥満研究担当 馬場悠平氏が最新の研究結果である「基礎代謝量の向上効果」ついて説明した。

これはグリコ独自のビフィズス菌Bifidobacterium animalis subsp. lactis GCL2505(以下、GCL2505株)と水溶性食物繊維イヌリンの組み合わせにより確認されたもので、過去には「内臓脂肪、体脂肪の低減」効果、「血管の柔軟性」の改善効果、「認知機能」の改善効果も確認されているという*。
今後の更なる研究に期待したい。

「タンサ(短鎖)脂肪酸」プレスセミナー:江崎グリコ株式会社乳業事業部 商品 開発部 兼 タンサ脂肪酸探査チーム 抗肥満研究担当 馬場悠平氏

江崎グリコ株式会社乳業事業部 商品 開発部 兼 タンサ脂肪酸探査チーム 抗肥満研究担当 馬場悠平氏

こうした発表のほかにも、短鎖脂肪酸を増やすために役立つ食品や、おすすめの食べ合わせ方法の紹介も行われた。

タンサ活レシピ:プルーンとナッツのフローズンヨーグルトとオートミールチーズクラッカー

タンサ活レシピ:プルーンとナッツのフローズンヨーグルト

タンサ活レシピ:オートミールパンケーキとヨーグルト★キウイソース

タンサ活レシピ:オートミールパンケーキとヨーグルト★キウイソース

タンサ活レシピ:アボカドキムチヨーグルト和え

タンサ活レシピ:アボカドキムチヨーグルト和え

現在、グリコでは「タンサ[短鎖]脂肪酸PROJECT」を展開中で、短鎖脂肪酸を増やすレシピも公開されている。気になる方はぜひ確認していただきたい。

▼タンサ[短鎖]脂肪酸PROJEC
https://cp.glico.com/tansa/

▼タンサ活レシピ
https://cp.glico.com/tansa/recipe/


Effect of daily ingestion of Bifidobacterium and dietary fiber on vascular endothelial function: a randomized, double-blind, placebo-controlled, parallel-group comparison study.
Naoki Azuma, Yasuo Saito, Tomohiko Nishijima, Ryo Aoki, and Jun Nishihira.
Biosci Biotechnol Biochem. 2023, Oct 17: zbad148. (Online ahead of print);
https://academic.oup.com/bbb/advance-article/doi/10.1093/bbb/zbad148/7320324

Effect of Continuous Ingestion of Bifidobacteria and Inulin on Reducing Body Fat: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Parallel Group Comparison Study.
Yuhei Baba, Yasuo Saito, Mei Kadowaki, Naoki Azuma and Daisuke Tsuge
Nutrients 2023, 15(24), 5025;
https://doi.org/10.3390/nu15245025

Effect of intake of bifidobacteria and dietary fiber on resting energy expenditure: A randomized, placebo-controlled, double-blind, parallel-group comparison study.
Yuhei Baba, Naoki Azuma, Yasuo Saito, Kazuma Takahashi, Risa Matsui, and Tsuyoshi Takara
Nutrients 2024, 16(14), 2345;
https://doi.org/10.3390/nu16142345

Effect of Continuous Ingestion of Bifidobacteria and Dietary Fiber on Improvement in Cognitive Function: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Trial.
Naoki Azuma, Takashi Mawatari, Yasuo Saito, Masashi Tsukamoto, Masatoshi Sampei and Yoshitaka Iwama.
Nutrients 2023, 15(19), 4175;
https://doi.org/10.3390/nu15194175

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