【7/5開催 医療経営士×栄養経営士のシンポジウム】
持続可能な医療経営を目指し
病院給食・栄養部門のあり方を考える

日本医療経営実践協会北海道支部(支部長・田中繁道渓仁会グループ会長)は、7月5日(土)、2025シンポジウム「医療経営士&栄養経営士合同セミナー~持続可能な医療経営への挑戦:物価高騰下での栄養管理と経営最適化の探究~」を開催します。開催の経緯と目的、概要をお伝えします。

医療経営士と栄養経営士とのコラボで新たな知見を学ぼう

今回の企画は日本医療経営実践協会北海道支部支部長である渓仁会グループ会長の田中繁道氏の「これからはチーム医療がさらに重要となってくる。医療経営士も多職種とお互いに切磋琢磨していけるような学びの場を創ってほしい」という想いからスタートしたものです。その想いを受けた支部事務局の森康一氏(医療法人仁友会本部財務課)は、食材費等が依然として高騰を続けるなか、現場では厳しいやりくりが続く栄養部門に注目。もともと、今後さらに就労人口も減少していくなかで、病院給食の持続可能性は重要な経営課題であると考えていたといいます。

そこで、以前より知己のあった手稲渓仁会病院栄養部部長で栄養経営士の田中智美氏と話を進めるなかで、東京医科大学栄養管理科科長で日本栄養経営実践協会代表理事の宮澤靖氏による基調講演を軸とした企画を立案。田中支部長と北海道支部事務局、そして北海道支部内の実行委員会で企画案を了承し、栄養経営士との合同セミナーの開催が決定しました。

「今、どこの医療機関でも物価高、食材費高騰のなかで、持続可能な病院給食提供体制の構築が課題となっています。全面委託するにしても、委託先が『もう採算合わないので終わりにします』と言ってきたらどうするのかという問題が残る。医療機関が抱える食事・栄養分野のさまざまな課題に対して、宮澤先生の知見が聞けるのは、医療経営士にとって非常に参考になると考えています」(森氏)

宮澤氏は「今こそ実現する! 医療経営と栄養経営の相乗効果」と題した基調講演を行います。管理栄養士、栄養経営士だけでなく、医療機関の事務方、経営陣に対して栄養分野のトップランナーである宮澤氏がどのようなメッセージを届けてくれるのか注目されます。

栄養部門と事務職の距離をぐっと縮めるきっかけに

医療経営士側からは医療法人仁友会法人本部長で医療経営指導士の平間康宣氏によるプレゼンテーション「各部門の業績を見える化する取り組み」が行われます。同法人で行っている部門別管理システムをベースに、栄養部門をどう考えるのかが解説されることになりそうです。

森氏は「栄養部門単体で見ると赤字だとしても、見えない部分で栄養部門がコスト削減や収入増に貢献しているのであれば、そこをどう考えるのか。栄養部門側からの見方も含めて話が広がっていくことを期待しています」と話します。管理栄養士にとって、自部門の成果をどのように数字として見える化していくかは大きな課題。患者さんの入院期間短縮や退院促進、再入院率の低下といった部分への貢献をどのように出せばよいのか、給食への満足度向上が病院のブランディングにどれだけプラスになるのかなど、栄養部門の取り組みの成果を事務部門・経営部門に示していくためのヒントが見つかるのではないでしょうか。

さらに医療経営士と栄養経営士によるトークセッション「医療経営士×栄養経営士の相乗効果で探る持続可能な経営モデル」も予定されており、両経営士にとってお互いの視野を広げ、今後の協力体制を築くための第一歩となることが期待されます。

「管理栄養士が自分たちの強みを事務職や経営部門にどう伝えるか、逆に事務職側としてはどのような視点を持って管理栄養士と接しているのかという話ができたらいいなと思っています。普段からもっと気軽に管理栄養士と事務職がコミュニケーションを取れればいいですし、今回のセミナーがそのきっかけになってくれれば嬉しいです」(森氏)

医療経営士、栄養経営士はもちろん、非会員の一般の方も参加可能となっています。ぜひ病院の事務職の方と管理栄養士の方、お誘いあわせのうえご一緒に参加してみてください。

【セミナー概要】
開催日:2025年7月5日(土)14:00~17:00開催
形 式:会場開催&オンライン ハイブリッドセミナー
対 象:医療機関経営者・事務部門責任者、医療機関勤務者、管理栄養士、医療経営士、栄養経営士
費 用:医療経営士・栄養経営士 1,500円/非会員(一般) 2,000円
主 催 :日本医療経営実践協会北海道支部
協 力 :日本栄養経営実践協会北海道支部
お問い合わせ:日本医療経営実践協会北海道支部事務局(医療法人仁友会内)担当・森 TEL:0166-26-6411

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