シーメンスヘルスケアが「日本におけるSiemens Healthineers事業戦略説明会」を開催

2024/04/05更新

シーメンスヘルスケア株式会社（東京都品川区）は4月4日、都内で「日本におけるSiemens Healthineers事業戦略説明会」を開催しました。

冒頭、今年4月1日付で代表取締役社長に就任した櫻井悟郎氏が「中長期戦略と2年間の振り返り」について説明しました。

櫻井氏は「（Reinforcing＝コア事業の収益性のある成長、Upgrading＝成長が見込める周辺事業への参入に続いて)いまはNew Ambitionフェーズ、さらなる成長の加速にあるフェーズにあり2025年まで続いていく」と説明していました。

また4月から医師の働き方改革が始まったことに関連し、「デジタル、データ、AI（Digital,Data and AI）の製品開発を進めている」と述べていました。

一方、同社では戦略的優先課題として、幅広いポートフォリオをもとに「生命における疾患との闘い」「オペレーションの向上」「医療アクセスの向上」を図り、より多くの患者に貢献していくことを掲げています。
このうち医療アクセスの向上については、「日本においても（モビリティ・ソリューションや遠隔検査プロトコル支援システム、パートナーシップを生かしたへき地医療・地域医療への貢献など）離島医療や災害医療などにおいてわれわれが提供する価値があると思う。また病院の再編成が進んでいる中で開業医の数が増えている。そうしたところにもわれわれのポートフォリオをしっかり伝えていく」と語っていました。

生命にかかわる疾患との闘いについては、「日本では半分の方ががんになって３分の1の方ががんで亡くなる。こうしたところをしっかり貢献していく」と話していました。

櫻井代表取締役社長の説明に続いて各事業（ダイアグノスティックイメージング事業、アドバンストセラピー事業、バリアン　メディカル　システムズの事業）の説明が行われました。

このうち、アドバンストセラピー事業では、スマート手術室を実現する外科用モバイルCアームイメージングシステム「CIARTIC Move（シアティック　ムーブ）」などを紹介していました。

日本では医療従事者の不足が深刻な問題となっていますがシアティック　ムーブ、は、ワイヤレスのリモートコントロール端末を使って操作ができるほか、360度どの方向にも自走が可能な車輪やパワーアシスト機能により身体的負荷をかけずに装置を移動することが可能で、医療従事者の負荷を大幅に軽減できるそうです。

今年4月1日付で代表取締役社長に就任した櫻井氏について

櫻井は、1998年に慶應義塾大学を卒業後、株式会社東芝に入社し、その後2007年に米国ワシントン大学にて経営学修士号（MBA）を取得。その後2009年にジョンソン・エンド・ジョンソンの製薬部門であるヤンセンファーマ株式会社に入社し、主にがん領域のマーケティングに従事した後、2017年からは米国本社にて血液腫瘍領域のグローバルマーケティングダイレクターに着任、2019年からは日本における血液腫瘍部門の部門長として事業を推進してきたなどの経歴を有しています。

2021年9月にシーメンスヘルスケア株式会社の ダイアグノスティックイメージング事業本部 執行役員 本部長に着任し、本邦初のフォトンカウンティングCTであるNAEOTOM Alphaをはじめとする多くの新製品を上市するなど、画像診断事業を推進してきました。2022年からは営業統括本部長も兼任し、強いリーダーシップで営業改革を推進しながら、ビジネスの成功をけん引してきました。

シーメンスヘルスケア株式会社、シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス株式会社、株式会社バリアン メディカル システムズは、Siemens Healthineersの日本における事業会社です。
Siemens Healthineersは、ドイツ・エアランゲンを本拠とし、世界70カ国以上に拠点を置き、180カ国以上で事業を展開。CT、MRI、マンモグラフィなどをはじめとする画像診断装置や、免疫や生化学検査のための体外診断薬・検査装置、画像ガイド下治療や先進的ながん医療のための医療機器を提供しています。また、医療従事者の方々が高品質で効率的なケアを提供できるよう、デジタルヘルスケアサービスや病院経営に関するソリューションも積極的に拡充しています。
2023年9月末までの2023年度における全世界の売上は約217億ユーロ。全世界で約7万人の社員がいます。

グローバルサイト：www.siemens-healthineers.com
日本のサイト：www.siemens-healthineers.com/jp/