三菱HCキャピタルとメダップが資本業務提携

2024/01/18更新

三菱HCキャピタル株式会社(東京都千代田区)とメダップ株式会社(東京都千代田区)は、このたび医療機関の経営改善支援および持続可能な包括的地域医療体制の構築を図るべく、資本業務提携契約を締結しました。両社が18日に発表しました。

2017年設立のメダップは、医療系システムの開発を行っていて、地域連携CRMツール「foro CRM」、Web紹介予約システム「refery」を提供しています。
このうちforo CRMは、地域医療連携に特化した連携活動サポートツール。地域医療機関の一般公開データや紹介患者データ、連携先医療機関とのやり取りなどを紐づけることで、地域連携状況の分析を可能にしています。

両社は、この提携に基づき、foro CRMの活用などを通じて、地域における医療機関の役割分担の明確化、医療資源の最適配置、患者の状態に適した医療提供を実現し、医療機関の経営改善に取り組んでいきます。また将来的には、医療機関運営の最適化および医療の質的向上により、持続可能な包括的地域医療体制の構築をめざします。

両社のプレスリリースによりますと、日本の医療は、医療費の増大や医療従事者の不足などが課題となっており、デジタルの活用、医療機関同士の連携による医療提供体制の最適化および効率化が求められています。なかでも高度急性期病院は、提供する高度医療の重要性が高まるなか、新型コロナウイルスの流行による経営の悪化、働き方改革への対応など、さまざまな課題に直面しています。
また2024年の診療報酬改定により、「かかりつけ医機能」の強化・確立が求められると予想されており、医療機関は急激な変化に柔軟に対応する必要があります。

なお三菱HCキャピタルは昨年4月に、「イノベーション投資ファンド」の運用を開始しており、この提携は同ファンドを活用したものです。

foro CRM
https://www.foro-crm.jp/

(文/ヘルスケア・マネジメント.com)

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