福祉施設運営会社、全施設でマイカー通勤を可能に
2023/12/26更新
介護業界は人材不足と言われているなか、全国でパーキンソン病専門ホーム「PDハウス」を運営する株式会社サンウェルズ(石川県金沢市)は今年10月に通勤手当に関する規程の改定を行った、と発表しました。
この改定により、都市部を含む全施設でマイカー通勤が可能となりました。具体的には駐車場に関して、改定前、個人で月極駐車場(初期費用は個人負担、利用料金は月2万円まで会社負担)を借りていましたが、改定後は、会社が近隣の駐車場を借り上げて自己負担をなくしたそうです。また遠方からの応募数が増加していることから公共交通機関使用時の手当上限を撤廃し、実費支給としました。
人との接触が多い公共交通機関の利用を避けマイカー通勤を希望される人が増加していますが、特に、介護・医療従事者においては「感染しない」「感染を拡げない」ため、より一層の対策が必要と判断。通勤時のリスク軽減のため規程を改定したそうです。
サンウェルズは、これまでも各種手当・賞与額の改善、福利厚生の拡充、年間休日の増加など、待遇改善を行ってきました。今後も、魅力ある職場環境の実現に向けて、職員の待遇改善を積極的に取り組んでいくとのことです。
パーキンソン病は、適切な薬のコントロールと効果的なリハビリテーションの継続で、寿命を全うする事も可能になる事例が多く実証されています。
ただ、病院以外の在宅サービス・施設サービスといわれる分野では、十分なリハビリテーションを受けられる施設がほとんどないというのが現状といいます。こうした状況を改善したいと同社では「PDハウス」を展開しています。
同社のホームページによりますと、PDハウス運営のほかに、医療特化型住宅の運営、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)の運営、通所介護(デイサービス)の運営、居宅介護支援、福祉用具事業、加圧トレーニング事業を展開しています。
株式会社サンウェルズHP
https://sunwels.jp
(文/ヘルスケア・マネジメント.com)