日本初の「ドナルド・マクドナルド・ファミリールーム」が
12月8日に榊原記念病院内にオープン
病院に隣接した滞在施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス」を全国12か所で設置・運営している公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン(DMHC)と公益財団法人榊原記念財団 附属 榊原記念病院(榊原記念病院)は、12月8日に「ドナルド・マクドナルド・ファミリールーム」を東京都府中市の榊原記念病院内にオープンすると発表しました。
ドナルド・マクドナルド・ファミリールームは、入院中の子どもに付き添う家族のための休息場所で、子どもの側にいながらも医療スペースからひととき離れてリラックスし、軽食や休憩をとることができます。
世界260か所以上で開設されていますが、日本では初めての開設となります。
設置先である榊原記念病院は、心臓病治療などの高度循環器医療を提供し、小児循環器領域においても国内屈指の診療実績を持っています。
同院では、新生児や乳幼児など年齢が低い患児が多いことや、手術後の療養期間が長い場合もあること、また泣くことによる心臓発作のリスクを回避する必要性があるなどの特性から、家族が患児に付き添っているケースが少なくないといいます。病院として、こうした家族に対するサポートの必要性を感じていたことから、DMHCに協力を要請。日本初となる「ドナルド・マクドナルド・ファミリールーム」を共同で設置し、運営をDMHCが行う運びとなりました。
設置場所は、小児病棟やPICU・NICUがある5階の一角。病院が設置した家族用シャワー室やランドリー室のすぐ側に位置しています。
ルーム内には軽食が摂れる飲食スペースやミニキッチン、仮眠も可能なマッサージチェアのほか、搾乳・化粧室などを備えています。また、家族からの要望が強かった食事のサポートについても、電子レンジ2台、トースター、ケトル、コンロ、コーヒーメーカー、冷蔵・冷凍庫を設置したほか、軽食や冷凍食品、飲料などを支援者(企業・団体・個人)からの寄付により無償で提供します。ルーム自体の利用料も無料です。
ルーム全体の運営時間は9時から21時までですが、夜間も需要のあるミニキッチンおよび搾乳・化粧室は、病院の協力により24時間利用が可能です。日常の運営は多数のボランティアの協力を受け、常勤のファミリールームマネージャーによって行われるとのことです。
※DMHCは1999年の設立以来、「入院している子どもたちとそのご家族がよりよい生活をおくれるようにサポートする」というミッションのもと、自宅から遠く離れた病院に入院・通院している子どもとその家族のための滞在施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス」の設置・運営をはじめとした、さまざまな事業を行っています。
(文/ヘルスケア・マネジメント.com)